第1回(1月26日)

第2回(2月10日)

第2回「知っていますか?在日外国人の悩み。そこから見えるものを考えよう。」

川口

ただ今から、岡山県在住外国人支援者(団体)研修会の第二回目として、 「知っていますか?在日外国人の悩み。そこから見えるものを考えよう。」と題しまして、 身近な問題からパネルディスカッションを始めたいと思います。

それぞれの講師の方、パネリストの方の呼び方につきましては、これからは「さん」でお呼びしたいと思いますので よろしくお願いいたします。もう一点は、以後1回の発言につきましては、概ね3分程度でお願いします。

今回の研修会は第二回目でございますが、去る1月26日に第一回が開催され、「多文化共生社会って何?」 というテーマで吉富先生の講演が行われました。そこでは、「わたしたちにできることを考える」ということで 「多民族・多文化社会のまちづくり」を中心に講演がなされたところです。

その中で、阪神・淡路大震災に見られたように有事に露呈する不安について、言葉の問題、 制度や偏見など住民として認められていない不安があったことなど事例を挙げながら説明され、 日常から目指す多文化共生のまちづくりとして、共有のためのしかけの蓄積とネットワーク、少数者の視点による社会改善、 対症療法から安心で安全な社会づくり、外国人コミュニティの自立と同じ住民としての意識作りということが主張されていました。

また、岡山の多文化共生ということで、岡山県内における在住外国人の現状と問題点、岡山県の外国人施策等の報告やNGO、 NPOの活動が紹介されました。

我が国の各種制度が外国人受け入れに関する課題に十分対応しているのかどうか。 国レベルの検討は、これまで主に外国人労働者政策あるいは在留管理の観点から行われてきましたが、 そうした観点からのみ捉えることは適当ではないのではないかと思います。

前回の吉富先生の講演の中でも触れられましたが、総務省は、2006年3月と2007年3月に、 地域における多文化共生施策の推進について、取り組みを必要とする「コミュニケーション支援」、 「生活支援(居住、教育、労働環境、医療、防災等)」、「多文化共生の地域づくり」、 「多文化共生施策の推進体制の整備」の各分野を「多文化共生推進プログラム」として取りまとめ提言を行っています。

今回の研修会は、時間的にもすべてを議論することはできません。 このパネルディスカッションを通じて、在住外国人の生活上の悩みの実態、どんな悩みを持ちどんな相談があり、 またどういう制度上の問題点があり、どんな対応策があるのかを参加者とともに考えることによって、 少しでも多文化共生社会の実現を目指す問題提起になれば幸いです。

先ほど基調講演で専門家の立場から間嶋さんに「在留相談の現場から見えてきたことー共生を阻む日本社会の壁ー」 ということでお話をいただきました。その中で、行政の壁によっていかに外国人が不利益を被っているか、 ということを実例をあげながら紹介をしていただきました。外国人登録(エイリアンカード)の問題では、 居住地により登録・変更の役所が決まっている問題、通常私たちが指摘されなければ気づかないエイリアンという呼称の問題、 国際結婚、離婚、親権の問題、運転免許証切り替え時の問題等実務を通しての問題点をお話いただきました。通 常私たちが気づかないことで外国人の方々からみればいかに多く問題があるか、こういう問題点から何が見えてくるのでしょうか。

もう一つは当事者の立場から劉さんに「多文化共生社会ーその前に知って欲しい、考えて欲しい岡山の華僑と華人の現状ー」 ということでお話をいただきました。それで岡山に来てから現在までいろんな苦しい活動をされてこられましたが、 今ではある程度軌道に乗っていろんな活動をされています。私も厳しく受け止めましたが、 日本は差別の国ではないかという厳しい言葉もいただきました。そうした中で、岡山において華僑総会の設立によって、 留学生の受け入れだとか留学生の方々のいろんな問題の相談者として現在も活動を続けておられます。 日本において中国人が打ち込む努力を先頭を切って実践しておられます。